akimichi design nikki

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真鍮

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焼杉の外壁にドアノブの真鍮。
時が経て鈍く味わいを出す素材。

by slowlide850 | 2018-09-26 19:18 | architecture | Comments(0)

二人舎 改装編 その壱

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画像:二人舎 解体前の室内


「新築模索編」のつづき
新築計画がかなわないことがわかり、頭を切り替えて改装計画を練り上げることとなりました。

<改装の方法>
マンションの水廻りのリノベーション程度ならともかく、
戸建ての改装というのは資金をどう捻出するかが一つの問題です。
というのも、構造体を残して外壁・内壁や屋根、設備全般を解体し新たに作り直すには新築並みの工事費が必要です。
ただそのためのローン商品は新築の住宅ローン商品に比べて少なく、金利も高めで融資の上限金も低い。
勤め先の融資制度や手持ち資金の割合など資金面から計画を考える必要がでてきます。

今回の改装では借地という特性上、融資を受けにくく金利も高い。
またお施主さんの融資は受けずにという方針から、基礎や外壁、屋根といった外装の工事を
将来的な工事にすることを決めて、予算内でまずは内装の工事を行うことを決めました。

・一期工事: 室内の改装・構造補強・断熱改修
・二期工事: 基礎の耐震補強工事
・三期工事: 外装・屋根の補修工事

工事を分けることでローンを組まずに建物に手を加えていきます。
もちろん、第三期までの工事費は今回算出してお施主さんにはご提示し、将来的に必要な予算がわかるようにしました。

<大まかな考え>
新築と改装計画で一番ちがうのは、『時間』の扱い方だと思います。
新築ならば、まっさらな白紙の時間をイメージしますが、改装はその建物が経てきた様々な時間がすでにある。
生まれ育った空間で愛着ある時間があるならば継続的に扱いたいし、そうでないなら新たな時間軸を
設定するようなプランの方がよいのか。まずは、そんなことから思い描いてみます。

計画建物に隣接してお施主さんが育った母屋がありますが、計画建物は元賃貸利用されていて、
さほど密接な関係はなかったそうです。その文脈を考えると、ご夫婦のための新しい時間軸となるように
既存のイメージから離れるような計画を考える方がよいだろうと改装案を練り上げていきました。

<耐震化>
改装でやっかいなのは耐震化です。ここをどうするか。どう考えるか。
設計者としても工事費とのバランス。その場合の安全性の説明など難しい分野です。
二人舎では、外壁を壊さないため室内側からの構造用合板による補強計画をたてました。
窓の多い1階は構造上必要な個所は、窓をつぶしての補強を行います。

さらにプラン上も安全策をとりました。長く居る場所である、寝室とリビングを2階にしました。
これは、強引に駐車場の上屋を支えている鉄骨フレームへの対策です。
鉄骨フレーム自体も補強をしますが、万がいち、1階が倒壊しても2階にいれば助かる確率が上がるという考えです。
技術的な補強とプラン上の安全策という2段構えで耐震化を考えました。

でも、食事中に地震がおきたら・・・それは言いっこなしです。。。
設計者として身もふたもない言い方かもしれませんが、地震に対して古い建物への完全な備えというのは難しい。
目の前にあるできることをしっかりとやる。お施主さんとそのことをちゃんと共有する。
そのあたりことがやはりとても大切だと思います。

さて具体的なプランについてはまた書きたいと思います。




by slowlide850 | 2018-09-24 19:08 | architecture | Comments(0)

珈琲

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おいしい珈琲は幸せをくれる。

昔、初めて大坊珈琲店を訪れた時のことはよく覚えている。
オーダーの仕方から、その珈琲の温度。そして「煎れている姿」になによりもグッときました。
ただ何度か訪れたものの、正直その珈琲の温度に当時はなじめなった・・・とても美味しいのだけど。

事務所の隣の駅前に、元大坊珈琲店のスタッフだった方のお店ができました。
そしてようやく珈琲の繊細な温度がもたらすものを感じることができたような気がしました。
実に10年以上たって大坊珈琲店の何たるかをこの方を通じて少しわかったのかもしれません。

ん~少しは「大人」になれたのだろうか。そんなことを思わせてくれる珈琲。


by slowlide850 | 2018-09-19 16:34 | cafe | Comments(0)

どこにでもあるような家族の風景

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音楽を聴いていて、空間の情景が思い浮かぶ曲というと、私にとってはハナレグミの『家族の風景』。
聴くたびに、どこにでもあるような家族の風景という詩に温かみを感じる。
そして、同時に成長や変化という変わってゆく家族の風景を思うと切なさも感じさせる詩。
そんな家族の風景である家を作りたい。聴くたびにそう思わせてくれる大切な曲。







by slowlide850 | 2018-09-13 18:32 | architecture | Comments(0)

二人舎 新築模索編

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画像:新築案検討時の模型
インナーバルコニーを設けた都市型住宅。

『二人舎 そのはじまり編』のつづきです。
<借地>
建替えの進言をお施主さんは受け入れてくださり、新築計画を練り上げることになりました。
問題になったのは、敷地の状況でした。
前述のように計画地は母屋と計画建物が隣接し、その敷地全体は借地となっています。
さらに進めていくと借地が国有地であることがわかりました。
民間借地であれば、地主さんの承諾を取り付ければよいのですが、国有地となると私も経験も知識なく、
一体どういった手続きを踏めば許可されるのかわかりません。
しかも、交渉窓口の信託銀行の担当者ですらよくわからない。都度財務局の応答を経るという状況で
とても時間がかかりました。

基本的には借地の建替えは難しいというのが一般的な話です。
それでも、築40年の建物の安全性と元は自分が言いだしたことです。簡単に白旗をあげるわけにもいかない。
必要な手続きと費用を洗い出して模索してゆきます。

<敷地面積の最低限度規制>
借地だけの問題であれば新築はできた可能性はあったのですが、もう一つ大きな問題があります。
杉並区の条例「敷地面積の最低限度規制」です。
狭小地の売買規制を行い、これ以上の都市の密集化を防ぐ条例ですが、建替え計画に必要な70㎡を確保できないのです。
あとわずかに1㎡ほど足りない・・・。
この足りるか?足らないのか?の結論には、必要な登記の情報が見つからず法務局で調べてもらい、
その後区に調査依頼して、ようやく1㎡足らないことが判明しました。
こちらも結論までとても時間がかかりました。

<改装への舵きり>
打つ手がないようですが、この条例制定前に敷地が明らかに存在していたと証明できれば建築の許可は
おります。これは独立直後に設計した「ナノハウス」で経験済みでそちらは証明できて新築出来ました。
ただ、結果から言うと残念ながら証明できる資料はありませんでした。
既存建物があるにも関わらず登記上も確認申請も効力はなく、これで新築建替えができないことがハッキリしました。
期間にしておよそ6か月ほど。ようやくと結論がでました。

いつも、『あとで後悔しないように家づくりをしましょう』とお施主さんに話しますが、
今回はその言葉通りにあらゆる検討をしつくし、再度改装計画に戻すというものになりました。
そのため、後悔もなくキッパリと改装へと頭を切り替えて改装案を練り始めることもできました。
むしろ、さっぱりと潔い良い気持ちにもなりました。

こうやって書くと、当初の話に戻ったわけでなんだか無駄のようにも思えます。
でも、物づくりにちゃんと向き合っていくプロセスでは、無駄なことはそうそうないものです。
前向きに模索している過程は必ず次につながります。

建築にはお金がかかりますが安易な結論で支払う工事費よりも、
本質に投じることでその価値は何倍にもなるように思います。

さて、頭を切り替えて考えた改装案についてはまたに書きます。










by slowlide850 | 2018-09-07 16:20 | architecture | Comments(0)

現場

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現場監理に行くと温度計が置いてありました。監督さんが付けたそうで、
暑い日は40度を超えるとのこと。過酷です。







by slowlide850 | 2018-09-01 18:10 | architecture | Comments(0)