akimichi design nikki

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機能から生まれる形

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一見するとバスタブのような造形の階段手すり壁。
「階段ホールがほしい、そしてそこに本棚を」という要望の答えがこの形になっている。
広い階段ホールは面積制約上作れず、廊下付きの本棚が精いっぱい。
でも、手すり壁を曲線にして少しでも床面積を増やすとちょっとホールのような趣になって、
人が佇みやすくなる。

奥にある梯子で屋上に上がれて、ハッチからは光が入り、風も抜ける。
梯子が床に接地していないのは、掃除機がけで邪魔になるから。

機能から生まれた形が空間を構成している。



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by slowlide850 | 2017-09-27 17:51 | architecture | Comments(0)

薫るような和

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ちょっとだけ薫るような「和」というのが好きです。
好きで茶室や数寄屋、古い伝統家屋などをよく見に行くのですが、
だからといってしごく日本的な建築を設計するわけでもありません。
多分に影響は受けていても、それは自分の礎になっているもので「薫る」くらいに出てくれるといい。そう思います。
料理でいうと隠し味よりはもう少し存在感のある出汁?

画像は丸柱を使ったコーナーの納まり。
どこか「和」なところが丸柱の面白いところかもしれません。
元々木材は必ず丸い。そんなことを考えるあたりがそもそも「和」なのかもしれません。


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by slowlide850 | 2017-09-21 22:02 | architecture | Comments(0)

「にびいろの舎」竣工写真

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「にびいろの舎」の竣工写真をHPにUPしました。

今回は写真家西川公朗さんに撮影をお願いしました。
当初5月の予定が度重なる雨で2回の順延を経て撮影できたのは、すっかり夏の陽射しとなった7月。。。
強い光の下で撮れるものか心配しましたが、うまく撮ってくださいました。

設計する上で大事にしていることは、いろいろとあるのですが。
ひとつは機能的であること。暮らし易さはなにものにも勝ります。時に住宅とは優れた道具であるべきだと思います。
お施主さん方の個性を投影することもよく考えます。設計中は「この設計で楽しく暮らせるかなぁ」とよく思案します。
この先何十年も暮らすわけですから、自分たちと共感や共鳴する「家」であってほしい。
そんなことを考えながら設計を進めます。

そしてもう一つ。日々の暮らしのシーンを照らす光とはどうあればいいだろう?
これも大切にしているテーマです。
このテーマに沿って初めて設計したのが「上座の家」でした。
この「にびいろの舎」でも引き続き、大切なテーマとして設計をしています。
そして西川さんに撮影依頼したのは、きっとそんな光を捕らえてくれると感じたからです。





















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by slowlide850 | 2017-09-14 18:25 | architecture | Comments(0)

残像

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久しぶりにちひろ美術館・東京を訪れる。
何度訪れてもいいです。大きさが美術館というには小さな部類でどこか住宅に通じる空間がある。
そこにとても惹かれます。

建築というのは残像のようなもので、しっかりと言葉に現せたりするようなものではないといつも思います。
それは、いい映画を見た後に残っている感覚などに似ていると思います。
いい映画だったという満足感やストーリーへの共感。細かなディテールでなく、そこにある世界観が残る。
そういった心象的なものとして建築もまた感じ取られている。

意識に残るからには、どこかで感性が空間と呼応しないと残らない。
残像を持つ建築はきっといい建築なのではないかと思います。

もちろん、それを生み出す側はどの世界でも同じで、残像だけではダメで「理解」に至らなくてはいけないのですが。
ただこうして、もう何度も訪れているとそういった面倒な分析作業は消えて行って、ただ居心地がよくなってくる。
この日も2階の椅子に座ってボーっと外を見ている。
風にあおられる木々を見ながら、さっき庭に出て刺された蚊がかゆくて掻いている。
意外とそんなことと建築がくっついても意識に残る。そういうところが建築の面白さだなぁと思う。




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by slowlide850 | 2017-09-11 18:48 | architecture | Comments(0)

フィンランド

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フィンランドに住むいとこから便りが来て、タンペレのムーミン美術館で働き始めました。とありました。
今年の5月に新たに場所を変えてオープンした美術館だそうで前よりも広く充実しているようです。

すでに日本からもたくさんの来場者があり、日本語での対応でいとこは大忙しの様子です。
おかげで毎夏の帰国が延期になってしまうほど。
とはいえ、こうしてフィンランドで仕事に就くのは大変だそうで、英語が堪能でも必須の「フィンランド語」が難関。
難しい言語に挙げられるだけに、習得は容易ではないのでしょう。
小さいころから日本に来ていた、いとこの大学生になる息子さんはフィンランド語・英語・日本語が堪能。
彼を見ていると言葉は小さい頃からなれる方が、やはりいいのだと実感させられます。

フィンランドも天候不順な夏が終わり、あちらはもう秋の風が吹いているそうです。
こうして、違う国の暮らしぶりを聞くのはとても面白いです。
フィンランドの場合、とても日本人と近しいメンタリティーを持っていたりするのを聞くと
親近感がわきますし、人の暮らしぶりはそのまま「家」にも通じていきます。
旅行者でなく住んでいる人の話は面白くて、いとこからの便りはいつも楽しみです。






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by slowlide850 | 2017-09-05 17:31 | life | Comments(0)