akimichi design nikki

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内藤廣展

ギャラリー間で開催されている内藤廣展「アタマの現場」へ行く。

こうした建築展での密かな楽しみは、設計図書(図面)の展示。
現建築界を代表するような設計事務所の設計図書そのものを見る機会はありそうでない。
打合せを終えた脚でギャラリーに向かうと平日のお昼時とあって人はまばら、
図書を占領してパラパラと拝見。

そしてこれがじつに見やすい。
初見にも関わらず、建物の構成がすぐに読み取れます。
私も前職事務所で「見やすい図面を描くこと」をたたきこまれた口なので、
意識して描いていますが、大規模な計画建物にも関わらず、適切に書き込まれた
図面はとても参考にも勉強にもなりました。

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by slowlide850 | 2014-01-30 12:22 | architecture | Comments(0)

starnet

スターネットに初めて行ったのは、もう9年ほど前のことだと思う。
いいなぁ。と思った。
zoneという建物の吹き抜けホールの見上げが詩的で美しかった。
益子という場所の意味が自分の中で変わった。

今回は熱燗用の徳利と猪口がほしくて、久しぶりに益子へ向かう。
しかし、徳利のハズがいつの間にか古道具屋巡りをはじめてしまう。。。
結局5件をはしごして廻り、徳利どころではなくなってしまう。

徳利にかわりに古道具をいくつか物色して満足気に益子を後にした。

震災後はじめてのスターネットだったけれど、変わったような印象はうけない。
主宰者が亡くなられても、変わらず益子にあり続けてほしい。そう願う。

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by slowlide850 | 2014-01-28 10:17 | cafe | Comments(0)

北烏山の家

昨年11月に竣工した「北烏山の家」の竣工写真をWORKSにアップしました。

こちら

全面的な住宅改装計画でしたが、構造がプレキャストコンクリート造であるため、
既存プランの変更はできないという大きな制約のある計画でした。

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その点は、昨年5月に竣工した「琵琶の家」とは同じ改装という
言葉でくくっても、考え方のまったく異なるものです。

琵琶の家では、鉄骨造の柱梁構造を残し1階部分だけを完全に解体しました。
プランの制約は少なく。ほとんど新築に近いめずらしい計画になっていたと思います。

今回の改装では、既存空間・配置を変更することなく新たな空間を生み出す改装です。
ただやり方は変わりません。
クライアントからの要望に耳を傾けていく中で自然と方向性は決まってくるものです。

要望にあった「断熱改修を」というご希望から、既存のシングルガラスサッシ内側に障子を建て断熱改修と意匠の両立を図りました。
「玄関ホールにとにかく収納がほしい」との要望から、玄関とホールには段差を設けず収納を設け、
さらに、エントランスアプローチからキッチンまで
同じタイルを敷きこむことで、土間のような一体感がでるように設計しました。

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ホールを挟んで分かれるリビングとダイニングキッチンは、
アイランドキッチンとして視線がリビングにも届くようにしています。

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ダイニングには、引き分けの木製建具を設けることで
二次工事となるデッキスペースとつなげ、子供たちが遊べるスペースにする予定です。
(こちらは春先に工事予定)

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要望を紐解き、建築的な空間に整理しなおすことで、
既存のプランを変えることなく、新たな空間が仕上がりました。

解体後の、予期せぬ雨漏り対策やベランダの防水やり直し工事などもありましたが、
それらも乗り越え竣工した今。
愛着を持っていただける「家」となったのではないかと思っています。
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by slowlide850 | 2014-01-23 18:32 | architecture | Comments(0)

ヤオコー川越美術館 三栖右嗣記念館

昨日は工務店の社長さんと新宿でお酒を飲む。
一人で仕事をしているから、こういう席は
息抜きにもなってありがたい。

その工務店さんのお膝元の川越にある
伊東豊雄さん設計の美術館を先週見にゆく。
昨年、あまり建築を見られなかったせいか、
すっかり建築インプット時期に突入しています。

多摩美術大学図書館と同様の詩的な印象をうける。
小さな美術館で、単純に見えつつさりげなく変化を生むプランや、
自然光の取り入れ方など、繊細な設計が見て取れます。
街や周囲にもなじんでいます。

この日は、ラウンジでセミナーが開かれていて
地域にちゃんと活用されている様子も見られて
なんかいいなぁと思います。

三栖右嗣さんの作品をはじめて見ました。
というより、知らなかった。。。
「老いる」(習作)にしばし釘づけとなりました。

作品以外であれば許可をもらって撮影可能でした。


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by slowlide850 | 2014-01-22 11:03 | architecture | Comments(0)

旧東京中央郵便局

nikkiがすっかり近代モダニズム建築探訪ブログとなっていますが。。。

今回はJPタワーという高層ビルの足元一角にファサードを残す
旧東京中央郵便局をあらためて見る。

学生時代にも見に来たことがある。
まだオリジナルだった頃。
正直なところその時は、いまいち良さがわからなかった。
バランスがとれていていいなぁくらいの感想だった。

だんだんと歴史背景などを知るにつけ、その”良さ”を理解するようになった。
審美眼とは、鍛えるものであることを感じる。


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しかし、建築への興味の持ち方は、音楽の聴き方とよく似ている。
現代的な楽曲も聴きながら、ルーツミュージックも聴く。
歴史が知りたくなる。
それこそ、高校時代はロックであれば渋谷陽一氏著の「ベスト・アルバム・セレクション」という
本にのっているアルバムを片っ端から聴いていた。
そして遡った最後には、ブルースを聴き始めるというようなもので。
音楽好きな方ならば、きっとうなづいて頂ける話ではないだろうか。
私はそれが高じて20代をレコード屋で働くことになるのだが。
建築設計を生業としても、興味のあり方は変わらない。

歴史を知らずに、”今”を理解することが苦手なのだと思う。
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by slowlide850 | 2014-01-21 11:21 | architecture | Comments(0)

吉田五十八 猪俣邸

アントニン・レーモンドにつづき、いささか渋好みでモノクロ写真が続きますが。
世田谷区にある猪俣邸の見学へ行きました。

とあるとても寒い風が吹く午後。
門をくぐり玄関に入ると他に見学者の靴はなくて貸切状態のよう。
独り占めかとちょっと興奮する(笑)

ボランティアの方に案内して頂いて各室を観て回ります。

全開にできる建具、天井高さがありながらバランスの取れた空間。
さりげない設え。開放的な茶室。
見どころはたくさんあります。
庭も素晴らしいので、建築関係者でなくとも楽しめる。

数寄屋の奥深く難しい話は抜きに、
とにかくその空間をゆっくりと味あわせてもらいました。
案内頂いた話の中で、五十八という命名が父親の五十八の時の
子供だからというくだりが面白かったです。
近代数寄屋の巨匠に、親しみがわきました。

見学は無料で丁寧に案内もしていただける。
しっかりと運営されていて建築好きとして、そのこともうれしい猪俣邸でした。


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by slowlide850 | 2014-01-20 17:15 | architecture | Comments(0)

群馬音楽センター

群馬建築探訪の続き。

旧井上房一郎邸を見学した足で、群馬音楽センターを見に行く。

寒い。
すぐ近くだと思ったが、予想より歩く。
早足で歩いたのだけど、寒さはふり切れない。

折板構造のコンクリートが思っていたよりもずっときれい。
ファサードの青く塗装されたサッシが面白い。
良質のモダニズム建築につきものの設計者や時代のエネルギーを
そのまま今も湛えているような建物。

武骨でいて嘘がなく、単純でいて実用性をもち、アイコンとして機能も果たす。
アントニン・レーモンドにとても興味がわいてきました。

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by slowlide850 | 2014-01-18 09:32 | architecture | Comments(0)

ゲームとプラモデル

1983年小学4年生の時に敗北を味わいました。

ファミコンの発売です。
自分がゲーム音痴であることを任天堂が教えてくれました。
ゲームを囲む友人たちと離れて、ゲームに参加できない
ボクはひっそりと部屋の片隅で、漫画などを読んでいました。
あの疎外感は忘れられません(笑)

いわゆる”ゲーム感覚”というものに楽しみを覚えないので、
将棋、麻雀、パチンコなども縁遠く。
思えばつまらない幼少期・青春期だった。。。わけではありません。

なぜならTAMIYAがあったからです。
プラモデルとラジコンなら、クラスでも一目おかれる存在。
手先の器用さがありました。

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所用で新橋を歩いているとTAMIYAのショップが。
今はまったく趣味とはしていませんが、なんだか懐かしくなりショップ内へ。
すると、本屋には本屋の匂いがあるように、
かつて親しんだ模型屋さんのあの”匂い”が変わらずしています。
思わず、お小遣いをにぎりしめて、お目当てのプラモデルやラジコンを買った頃が甦ります。

輸入物のプラモデルも作りましたが、TAMIYAをはじめ国産品の
精度には遠くおよばないものばかりでした。
世界的なメーカーが、日本にあったのは今にすればありがたいことです。

じつは、大学卒業時にTAMIYAに就職という話がありました。
ボクは大学は建築学科でなく、機械学科のプラスチックの研究室を卒業しているので
そんな話もありました。

30歳から建築をはじめた頃、最初に役に立ったのは建築模型制作の腕前です。
アルバイト先の設計事務所でも、器用に模型が作れると重宝されたのです。

思えば、部屋の片隅でのさみしい思いも報われました。
人との差を恐れるのが思春期ですが、その差が生み出すものに
のちのち自らが助けられもするもので、わからないものです。

今、子供たちはプラモデルを作るんでしょうか。
手元のゲームばかりでなく、あの楽しい世界も味わってほしくなります。
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by slowlide850 | 2014-01-17 14:47 | life | Comments(0)

旧井上房一郎邸

群馬県立近代美術館の設計者として磯崎さんを推したのが
井上房一郎という人物なのだそうだ。
さらにブルーノ・タウトを高崎にも招いた人でもあるんだそう。
この人のお父さんが起こした井上工業では、田中角栄さんが働いていた。。。

建築を紐解くと、いろいろ見えてくる、歴史の勉強にもなる。
その旧井上房一郎邸は、麻布にあったアントニン・レーモンド自邸の「写し」

群馬行きは、この建築を見るためでしたが、行った甲斐がありました。

安価な建材でつくられているにも関わらず、ちゃんと品がある。
レーモンド設計の考え方の一端を感じ取れました。
それにしても建物を外観から眺める間の高崎の寒さったら。。。

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by slowlide850 | 2014-01-15 19:28 | architecture | Comments(0)

群馬県立近代美術館

久しぶりに建物探訪へと群馬へ出かける。

未だ見ていなかった群馬県立近代美術館へ行ってみる。
公園入り口からの動線と、建物配置がすてきな建物。
ポストモダンとか、プラトン立体とかいろいろ建築論があるようで、
無機質なイメージをしていたけれど、
気持のよい光がたくさんあってとても素敵な建築だった。

さすが建築家磯崎新さんの代表作だなぁ。っと
引きこまれた日差しと目の前の公園が見えるホールで思う。

外へでると足元から冷えてくる。
美術館の前の公園広場では、子供たちが遊びまわっている。
こういう距離感ってありそうでない。そのこともとてもよかった。


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by slowlide850 | 2014-01-14 15:52 | architecture | Comments(0)