akimichi design nikki

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荻窪邪宗門

JR荻窪駅の北口は、今でこそバスロータリーが整備されてきれいになってはいるが、
昭和の50年代の後半でも戦後闇市の一角は少々雑然としていて、子供ながらに近づきがたい一角であった。
それこそ、ラーメンの丸福や佐久信が全盛のころ。

ボクからするとそんな場所に、喫茶邪宗門はある。
なんと、創業58年だそうである。
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お店に入ると、急な階段をあがって2階へ。
この急っぷりに、なぜか中野クラシックを思い出す。

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中央線のアングラ文化と落書きは、よほど相性がいいに違いない。
店内の壁は、もはやそれが模様のように見えるほどに落書き(彫り込み)だらけ、
すでに判読は不能で遺跡のような風合いすら感じられる・・・

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積み上げられた漫画や雑誌ですら、年月を経てある種の造形物のようにして店に溶け込んでいる。

そんな濃厚な昭和の空気で肺を満たしていたら、思わずウィンナーコーヒーをたのんでいた(笑)

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とてもおいしい。
北風のつよいこの日に、甘いクリームがおいしい。

最後に、「とてもおいしかったです。」とオーナー夫人に告げると
失礼ながら高齢の夫人が、うれしそうにまたいらしてください。と言ってくれた。

創業58年経っても、おいしいと客に言われることはやはりうれしいんだな~と思う。
ともすれば、もはや「どうでもいい」ことになりかねないことを、
ちゃんとしていらっしゃってすごいな~と思う。

そのことが、なぜか今この文を書きながら頭から離れないのだ。
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by slowlide850 | 2013-01-31 15:24 | cafe | Comments(0)

おいしいビールとプランの完成の因果関係について

画家というのは、どこでその絵を完成だと思うのだろう?

作曲家はいつその曲を完成だと思うのか?

昔からの疑問だ。
油絵など、いつまでも描きつづけてしまいそうだ。

設計のプランニングをしている時にふと思うことがある。
一応プランを書き終えた。
要望はすべて盛り込んであるし、計画としてとくに悪くない。
では、ここでこのプランは完成なのか?

しかし、こういう腑に落ちた感覚がないときは
たいてい完成していないものだ。
そしてここから、悶々と考えはじめる。
そして、その悶々をしばらくやっていると、
フッとアイデアが生まれる。

「あ~やっぱりあの時点では完成してなかったんだな~」っと
ここまでたどり着いて、ようやくご満悦にビールを飲む。
ということが完成の瞬間である(笑)

完成をどこにするか?
自分にしか決めることができないし、
安易な結論だけは、やはりだれでもきっと嫌なものだ。
後味が悪い。

だから、一番やってはいけないことは、
仕事上のタイムリミットで、未完状態を完成として
提示することだろう。
ほんとうに、それだけは嫌だ。
なぜかって?

おいしいビールが飲めなくなるから・・・

では、冒頭の疑問。
画家というのは、どこでその絵を完成だと思うのだろう?

作曲家はいつその曲を完成だと思うのか?

まさかおいしいビールとの因果関係はあるまい!?
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by slowlide850 | 2013-01-28 18:00 | architecture | Comments(0)

改装

前職事務所のお手伝いで、住宅改装の現地調査に行ってきました。
今回は、主に1階のリビングやキッチンのあり方などを中心に
計画を練ることとなりそうです。

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ところで、リフォームとリノベーションとはどうちがうのか?

一応。
リフォーム=現状復帰や、新築時のきれいな状態に戻す。
リノベーション=新築時の意図、計画からはちがう付加価値を目指すもの。
というのが、一般論なのでしょう。
一応はちゃんと違うわけです。

実際には文化財の保護・維持のような建物でないかぎり、
ただのリフォームというのは少ないでしょう。
暮らしかたは、年月によって家族の生活時間から、成長して子供が
独立したりなど、さまざま。
必ず新しい価値感や機能を目的に改装は行われるものでしょう。

そのなかにあって、
建売の間取りというのは、今も一応は最大公約数な市場調査で
決まっているのかもしれませんが、画一的なので
年月による暮らし方には、どうしても不向き。
さらに、リノベーションもしにくい。。。いじりだすとキリがない。。。

先日も別の改装のご相談に伺いましたが、せっかくの日当たりも
無視するような"ザ・ 建売プラン"は、かなしくなりますが、
そこをなんとかするのが、私の仕事(笑)

限られた予算で、問題点を解決すべく。
頭をひねります。
たまに、夢の中でも考えていたり(笑)
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by slowlide850 | 2013-01-24 15:46 | architecture | Comments(0)

琵琶の家 リノベーション工事着工

改装工事(第二期工事)が着工しました。

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まず、ALC鉄骨造3階建ての1階部分を解体して、
ほぼスケルトンの状態にしてから、
外壁も含め新しいプランへと改装します。

2階、3階は、日常の生活をつづけながらなので
慎重に解体を進めてもらいます。

外壁は、ALCという気泡コンクリートでとても重いため、
分割しながらの解体です。
屈強な解体の職人さんをもってしても重そうです。

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もちろん、既存構造体はそのままとしての改装案ですから、
この既存外壁は、構造には関係がありません。
この日は事前に検討していた通りの構造体が確認できたのでホッとします。

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上の写真は、既存外壁をとり、鉄骨の柱・梁が露出した状態。
ここにまた、新しい外壁を設けます。

リノベーションとしては大がかりなものですし、住宅の3階建1階部分を
外壁ともにごっそりと新しいプランと入れ替える工事
というのは珍しいかもしれません。

そうした今回のリノベーションの神髄は、もともとの立地のポテンシャルを
目一杯引きだすことです。
この建物がもちえる本来的な姿を、「つくりなおしあたえる」こと。

そんなことを考えながら解体された内部にいると、
テンションがあがっていきます。

(works)
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by slowlide850 | 2013-01-22 16:13 | architecture | Comments(0)

ハインリッヒの法則

最近のボーイング787のトラブルで「ハインリッヒの法則」を思い出した。

建築現場で軽微なミスなんて本当に日常的なものだ。
職人さんのミス、監督さんのミス、設計のミス。
あげればキリがないほどに、ミスは起こる。

人間はミスをおかすもの。
だから、真剣に仕事をしていておこるミスを安易に責めるのは
意味がないと思う。
それよりは、解決法と再発防止をともに考える方が有効でしょうし。
逆に、真剣にやっていなくて起こるミスはどんなに責められても
仕方ないとも思う。

ミスは責めないけれど、軽視はしない。
軽視した先にあるのは
重大なミスになることを経験的にも知っている。
きっと、現場監督さんにとって、うちの事務所は口うるさい(笑)
一見たいしたことでないことも、ツッコミがはいる。
それは、ミスの集積や意識の低下を引き起こしたくないから
に他ならない。

それは、同時に自分へのプレッシャーでもある。
設計として、いかにミスのない考え抜かれた図面を描けるか。
地味に戦っているのだ。
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by slowlide850 | 2013-01-21 10:45 | architecture | Comments(0)

web site

websiteをつくりました。

ハンドメイドですが、
スッキリとしたHPになっていると思います。

こちら→akimichi design HP

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WEBデザイナーのような細かな設定やフォントまでは
扱えないので、何事も「餅は餅屋」ではあります。

でも、site作りは楽しいものです。
どこか、建築設計にも通じるものもあり、やりだすと
もっとどんどんと専門的にいじりたくなってきます(笑)

そしてブログもそうですが、なにを "伝えたいか?" ということに
向き合うのが、またむずかしくもあり、楽しいところです。
うまくakimichi design の空気感が伝わるとうれしいです。

また、更新していきますのでよろしくお願いいたします。
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by slowlide850 | 2013-01-18 12:06 | architecture | Comments(0)

雪の降る街

14日の雪は、もちろん西東京市の自宅にも降り積もった。

玄関前は、建物の屋根からの落雪でゆうに積雪30cmにもなり
停めていた自転車が半分まで埋まってしまった。
庭のシマトネリコの木は、ボタ雪で大きくしなって折れてしまいそうなのを
一時間おきに夫婦交代で、雪を掃って励ます(笑)

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じっとしているのも、体がなまけるので
雪が降る中、長靴を履いて近所の散歩に出かけた。

緑道も公園もモノクロの世界。
しーんっと静まりかえっていて、ろくに人など歩いていない。

雪の吸音性能はグラスウールとほぼ一緒と聞いたことがあるが
街中にグラスウールを敷き詰めたことと同じ状態?

日頃街に溢れている音が消え、周囲のわずかな音だけが、
聞こえるようになる。
こうなると、逆に音を意識する。
日頃、掻き消される小さな音も聞こえる。

ちょっとした散歩でほんわかする。

ただ、雪はよいことばかりでももちろんなく。
翌日の、解体工事着工が中止となる。

たった一日といえど、工事の一日はあとに響く。。。
う~ん、でも自然が相手ではしょうがないかな。
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by slowlide850 | 2013-01-16 11:23 | architecture | Comments(0)

tocoro cafe

わずかながら陽はながくなっていっているとはいえ、
薄暗くなった夕刻、「小寒」の寒さの中tocoro cafeへ。

何度めかにして、
はじめてテーブル席へ促される。

穏やかな店内の音や照明のなか、
おいしいトウニュウラテに、黒糖パウンドケーキを食べていると、
とろんと眠くなってくる。

マッサージにでも行った後のように、体がほぐれ
リラックスしている。

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帰り際、オーナーさんが「前にもいらしていただいてますね」と。
しかし、毎回1年以上は間があいて来訪しているのに、
覚えていらっしゃるとは。。。
恐れ入りました(笑)
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by slowlide850 | 2013-01-15 13:01 | cafe | Comments(0)

趣味趣向

私には年の近い兄がいるのだが、不思議と
昔から趣味趣向が似ているというよりそっくり。

その兄は旅行に行くとお土産を買ってきてくれるのだが、
いつもツボをつくものを選んでくれる。

grafで購入したというカトラリー。
TRUCKの名刺入れ。

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その兄は某電機メーカーの研究職につき、
デザインの仕事ではないがデザインのことをよく知っている。

昨年はフィンランドへ行ってアルヴァ・アールトのマイレア邸に
フィンランディアホールにレストラン サヴォイなどに行った。
まだ見たことのない弟としては
"やられた感"と"うらやまし感"でいっぱいである(笑)
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by slowlide850 | 2013-01-08 11:46 | life | Comments(0)

那須

昨年同様、お正月に那須へ行く。
オフシーズンの那須は昨年よりも雪があっていっそう静かだった。

shozoでとりあえずコーヒー。

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空は明るいけれど雪がチラつく。
風もある。
気温-7.5

那須の別荘地を散歩。
だーれもいない。僕らの足跡しかない。
聞こえるのは、冬枯れの林を抜ける風音だけ。

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本気で寒いのだけれど、この静けさは雪があるからこそ。
人工的な音がない風景。
なんともこころおちつく。

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体が冷えたところで温泉へ。
大丸温泉旅館へ。
標高が上がってこちらはほぼ吹雪。
気温-10.5

吹雪のなかの雪景色を眺める露天風呂もいい。
しかも、ほとんど人がいない、
貸切である(笑)

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静かな雪景色の
いい正月休みになりました。
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by slowlide850 | 2013-01-07 14:42 | life | Comments(0)