akimichi design nikki

結露との闘い

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にびいろの舎の屋上ハッチ。
スチール製の既製品ですが「結露水が結露受けの板金にうまく流れ込まない」ということで補修に行きました。
お施主さんに「設計だけど何でもするんですね」と云われる笑。

断熱性の無いスチール製ハッチなので結露するのはわかっていて対処はしていました。
ただ、お施主さんに聞けば当初考えていた結露量を超えている様子。
なぜかと生活ぶりを聞いてわかりました。暖房を一日中ガスファンヒーターでまかなっているとのこと。
ガスファンヒーターは加湿器が要らないほどに燃焼時に水分が発生するため、
水分を含んだ温まった空気が頂部にあるハッチで冷やされてしまう。
朝から夜寝るまでとなると相当な水分量になってしまっているようです。

本来的には空間が暖まってきたら、エアコンに切り替えて運転すると経済的にも楽でよいのですが、
ガスファンヒーターの暖かさを知るとやめられなくなるお施主さんの気持ちもよくわかります。

設計時にハッチ下にさらに扉を設けることで断熱することは考えていたものの、
予算配分を考えてなくしてしまったことが悔やまれます。
補修自体は問題なく終えましたが、ハッチの断熱化を考えないといけないかもしれません。

「完璧な家を設計したい」といつも思っていますが、実際は一か所くらいはこうした問題が発生してしまいます。
もちろん、根本的な構造の問題や大きな瑕疵があってはならないのは当然ですが、
工業製品とはちがう建築はこうした問題が時におきてしまう。
お施主さんには、過去の事例を包み隠さず伝えるなどして透明性を心がけています。

しかし、久しぶりに上がったにびいろの舎の屋上は気持ちいいです。
遠くまで見渡す気持ちよさがあります。






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by slowlide850 | 2018-02-21 15:45 | architecture | Comments(0)