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「にびいろの舎」竣工写真

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「にびいろの舎」の竣工写真をHPにUPしました。

今回は写真家西川公朗さんに撮影をお願いしました。
当初5月の予定が度重なる雨で2回の順延を経て撮影できたのは、すっかり夏の陽射しとなった7月。。。
強い光の下で撮れるものか心配しましたが、うまく撮ってくださいました。

設計する上で大事にしていることは、いろいろとあるのですが。
ひとつは機能的であること。暮らし易さはなにものにも勝ります。時に住宅とは優れた道具であるべきだと思います。
お施主さん方の個性を投影することもよく考えます。設計中は「この設計で楽しく暮らせるかなぁ」とよく思案します。
この先何十年も暮らすわけですから、自分たちと共感や共鳴する「家」であってほしい。
そんなことを考えながら設計を進めます。

そしてもう一つ。日々の暮らしのシーンを照らす光とはどうあればいいだろう?
これも大切にしているテーマです。
このテーマに沿って初めて設計したのが「上座の家」でした。
この「にびいろの舎」でも引き続き、大切なテーマとして設計をしています。
そして西川さんに撮影依頼したのは、きっとそんな光を捕らえてくれると感じたからです。





















# by slowlide850 | 2017-09-14 18:25 | architecture | Comments(0)

残像

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久しぶりにちひろ美術館・東京を訪れる。
何度訪れてもいいです。大きさが美術館というには小さな部類でどこか住宅に通じる空間がある。
そこにとても惹かれます。

建築というのは残像のようなもので、しっかりと言葉に現せたりするようなものではないといつも思います。
それは、いい映画を見た後に残っている感覚などに似ていると思います。
いい映画だったという満足感やストーリーへの共感。細かなディテールでなく、そこにある世界観が残る。
そういった心象的なものとして建築もまた感じ取られている。

意識に残るからには、どこかで感性が空間と呼応しないと残らない。
残像を持つ建築はきっといい建築なのではないかと思います。

もちろん、それを生み出す側はどの世界でも同じで、残像だけではダメで「理解」に至らなくてはいけないのですが。
ただこうして、もう何度も訪れているとそういった面倒な分析作業は消えて行って、ただ居心地がよくなってくる。
この日も2階の椅子に座ってボーっと外を見ている。
風にあおられる木々を見ながら、さっき庭に出て刺された蚊がかゆくて掻いている。
意外とそんなことと建築がくっついても意識に残る。そういうところが建築の面白さだなぁと思う。




# by slowlide850 | 2017-09-11 18:48 | architecture | Comments(0)

フィンランド

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フィンランドに住むいとこから便りが来て、タンペレのムーミン美術館で働き始めました。とありました。
今年の5月に新たに場所を変えてオープンした美術館だそうで前よりも広く充実しているようです。

すでに日本からもたくさんの来場者があり、日本語での対応でいとこは大忙しの様子です。
おかげで毎夏の帰国が延期になってしまうほど。
とはいえ、こうしてフィンランドで仕事に就くのは大変だそうで、英語が堪能でも必須の「フィンランド語」が難関。
難しい言語に挙げられるだけに、習得は容易ではないのでしょう。
小さいころから日本に来ていた、いとこの大学生になる息子さんはフィンランド語・英語・日本語が堪能。
彼を見ていると言葉は小さい頃からなれる方が、やはりいいのだと実感させられます。

フィンランドも天候不順な夏が終わり、あちらはもう秋の風が吹いているそうです。
こうして、違う国の暮らしぶりを聞くのはとても面白いです。
フィンランドの場合、とても日本人と近しいメンタリティーを持っていたりするのを聞くと
親近感がわきますし、人の暮らしぶりはそのまま「家」にも通じていきます。
旅行者でなく住んでいる人の話は面白くて、いとこからの便りはいつも楽しみです。






# by slowlide850 | 2017-09-05 17:31 | life | Comments(0)

OH

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こんなに混んだ見学会ははじめてのこと。
入り口から並んで入った経験は今までありませんでした。
そして、この日の蒸し暑さに加え、人の熱気で室内はサウナのようでした。いや~暑かった・・・。

故宮脇檀さんの1983年竣工の「中山邸」が解体に伴い住宅遺産トラストより見学会が行われました。
住宅設計を主とする設計者にとり、宮脇さんの書かれた本は一度は読んだことのあるもの。
しかし、実際に目にする機会がないため貴重な見学会です。

竣工34年。こうして多くの人を集める建物というのは不思議な存在です。
住宅ですから、34年前に施主家族のためだけに設計された建物です。
しかし、こうして解体を前にして多くの人が見学に訪れるとなると、
実は建築関係者からするとその存在意義みたいなことは時間とともに高まっていた。とも思えます。

一定の設計者の下で良質に作られた建築だけが持ちうる存在感は、時代性や住宅設計の流れや文脈をまとっていて
とても貴重なものです。でもけっして本ではわからない。こうして解体前に見せて頂けるのはとてもありがたい。
汗だくでの見学でしたが、気分はどこかすがすがしく帰路につきました。






# by slowlide850 | 2017-08-27 13:48 | architecture | Comments(0)

北海道


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夏季休暇で北海道へ行ってきました。
普段旅行というと必ず建築探訪をするのですが、今回は一つも建築物を見ない旅行。
知床、屈斜路湖、阿寒湖、釧路と東北海道を満喫してきました。

北海道というと20歳の時に、友人3人で東京からフェリーに自転車を積み込んで釧路まで行き、そこから函館までを
自転車旅行したことを思い出します。12日間テント泊だけの旅は総走行距離約1000km。
それはそれは珍道中でした。今回、釧路の街に着くと懐かしい気持ちになりました。

さて、知床半島を船で遊覧し熊を見て、知床五湖はガイドさんに案内してもらって歩き回ってきました。
熊の住処にこちらが伺っているとはいえ、我々のツアー終わる頃に熊が出てコースは閉鎖・・・。
なかなか緊張感があります。
宿泊した屈斜路湖や阿寒湖もカルデラ湖ゆえの雄大さがあり、もう朝の散歩からして格別。

今回の旅行でとりわけ楽しみにしていたのは、釧路湿原でのカヌー。
カヌーというと私にとっては作家の野田知佑さん。カヌー犬ガクとの旅の本をよく読んでいたせいか、
カヌーへのあこがれがずっとありました。
「水曜どうでしょう」も好きなんですが、やはり「ユーコン川160キロ」の旅がフェイバリット。

緩やかな釧路川にカヌーを浮かべると驚くほどに静かで、静寂の中を滑るように進むカヌーの醍醐味に
すっかり虜になりました。

いい旅というのは余韻があるように思います。
こうして日常にもどりながらも、意識のどこかに旅のイメージがあるというのはいい旅をした証のようです。




# by slowlide850 | 2017-08-16 19:29 | life | Comments(0)

夏季休業

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当事務所は8月7日~8/11まで夏季休業致します。
どうぞよろしくお願い致します。

# by slowlide850 | 2017-08-04 16:24 | architecture | Comments(0)

ふつう

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汐留ミュージアムの「AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展」へ行きました。
深澤直人国内初個展とはとても意外です。

深澤さんのプロダクトもとても好きですが、個人的には書かれる文章にとても惹かれます。
d&departmentの小冊子「d long life design」は深澤さんのコラムを読みたくて買っていました。
「デザインの輪郭」にも一時期とても刺激を受けました。
難しい言葉でデザインを語らないことはとても難しいはずなのに「ふつう」にわかりやすく書かれている
文章がとても好きです。

もう一つ。ミュージアムのホワイエで、この展示に向けての事務所での作業風景の映像がありましたが、
深澤さんの事務所では帰る際に机の上に何も置かず、すべて片づけていかなくてはいけないという話があり、
まだ仕事の仕方を模索していた店舗設計事務所時代に実践した覚えがあります。
まぁ結局、何もないと次の日に思考が途切れてしまい、自分には向かないなぁとやめてしまいましたが。
そんなことも思い出しました。

展示された普遍的なデザインにあって「INFOBAR」だけは懐かしさの産物なのが、なんだかとても可笑しかった。









# by slowlide850 | 2017-07-28 20:54 | life | Comments(2)

「にびいろの舎」竣工撮影

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「にびいろの舎」の竣工撮影を行いました。
梅雨入り前に撮る予定が雨で延期。先月の撮影予定も雨。。。三度目の正直でようやく撮れました。
もはや日差しも空も「夏」になってしまいました。

撮影は西川公郎さんにお願いしました。初めての依頼だったのですがとても楽しい時間でした。
私はプロが仕事をしている姿を見ているのが好きなので、ずっと機材やらアングルやらを見てしまう。
光の扱い方などは、見ていると面白いですし勉強にもなる。

撮影用のグリーンコーディネートは妻が手掛けています。
グリーンコーディネートが本職の彼女が手掛けてくれるのは、私にとってはこころづよい。
さて写真の仕上がりを待つ気持ちは、いつもプレゼントを待つようなワクワク感があっていいものです。
これもひとえに、3回も日程調整頂いたお施主さんの協力あってこその撮影でした。


# by slowlide850 | 2017-07-10 19:13 | architecture | Comments(0)

ジャコメッティ

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国立新美術館のジャコメッティ展に行く。
雨は降っていないもののどんよりとした曇り空。
でもジャコメッティを見るには、これぐらいがちょうどいい天気かなぁと思いながら美術館に着く。

絵画でも彫刻でも、何度も写真で見ていてよく「知っている」作品も、いざ実作品と向き合うと
「こんなに大きいのか」「こんなに小さいのか」と驚くことがある。
作品集にはちゃんと作品のサイズは書いてあるのだから読み込めばいいのだけれど、
自分勝手に絵や彫刻から受けた印象で作品の大きさを規定していたりする。

フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」も実作品が小さな絵で驚いた。
ジャコメッティもいくつかの作品は「知っている」大きさではなくて、極端に小さかったり、大きかったり。。。
つくづく実作を見ることが全てだと思う。

そして、ジャコメッティの造形は私もとても好きだけれど「何」を表現しているのか掴みきれない、なかなか難解。
逆にもっと知りたい欲求が高まって美術館を出た。








# by slowlide850 | 2017-06-26 15:10 | life | Comments(0)

本を寝かせる

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ワインではないけれど、「本を寝かせる」ということをしないだろうか?
買ってきて最初の数ページを読んで「これは今読む本ではないな」と直感的に感じて一旦本棚にしまっておく。
なぜかはちゃんと説明できないものの、ある日ふと「時は熟した」とばかりに本棚から取りだして読み始める。

こうして寝かせた本は読み始めると、なぜか「今の自分」にしっくりと馴染んだりするから不思議。
今読んでいる「ペーター・ツムトア 建築を考える」も1/3程読み進んでから、ふと寝かせていたが、
4年の時が過ぎて熟成具合がちょうどよいらしく面白い。最初に読んだ時よりもずっと面白い。

建築探訪でも同じことをしている。
ずっと見に行こうとは思うけれど、なぜか今じゃない気がしてしまうものがある。
そうして、ある時に「今だ」と思って見に行くと実によかったりする。

人には結構「自分ルール」がある。誰にも迷惑をかけないものならば、やはりあった方が面白いと思う。
自分でもなぜそうするかわからないことが、意外ととても自分らしかったりもする。
きっと自覚している自分と、自覚していない自分の行動のどちらも実際には大差ないのだろう。

数えてみたら現在「寝かせている本」は4冊。いつ読みだすかはその時にならないと
自分でもわからないという不思議な「面白さ」。














# by slowlide850 | 2017-06-20 15:28 | book | Comments(0)