akimichi design nikki

ジャコメッティ

b0131531_13425053.jpg
国立新美術館のジャコメッティ展に行く。
雨は降っていないもののどんよりとした曇り空。
でもジャコメッティを見るには、これぐらいがちょうどいい天気かなぁと思いながら美術館に着く。

絵画でも彫刻でも、何度も写真で見ていてよく「知っている」作品も、いざ実作品と向き合うと
「こんなに大きいのか」「こんなに小さいのか」と驚くことがある。
作品集にはちゃんと作品のサイズは書いてあるのだから読み込めばいいのだけれど、
自分勝手に絵や彫刻から受けた印象で作品の大きさを規定していたりする。

フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」も実作品が小さな絵で驚いた。
ジャコメッティもいくつかの作品は「知っている」大きさではなくて、極端に小さかったり、大きかったり。。。
つくづく実作を見ることが全てだと思う。

そして、ジャコメッティの造形は私もとても好きだけれど「何」を表現しているのか掴みきれない、なかなか難解。
逆にもっと知りたい欲求が高まって美術館を出た。








# by slowlide850 | 2017-06-26 15:10 | life | Comments(0)

本を寝かせる

b0131531_13565089.jpg
ワインではないけれど、「本を寝かせる」ということをしないだろうか?
買ってきて最初の数ページを読んで「これは今読む本ではないな」と直感的に感じて一旦本棚にしまっておく。
なぜかはちゃんと説明できないものの、ある日ふと「時は熟した」とばかりに本棚から取りだして読み始める。

こうして寝かせた本は読み始めると、なぜか「今の自分」にしっくりと馴染んだりするから不思議。
今読んでいる「ペーター・ツムトア 建築を考える」も1/3程読み進んでから、ふと寝かせていたが、
4年の時が過ぎて熟成具合がちょうどよいらしく面白い。最初に読んだ時よりもずっと面白い。

建築探訪でも同じことをしている。
ずっと見に行こうとは思うけれど、なぜか今じゃない気がしてしまうものがある。
そうして、ある時に「今だ」と思って見に行くと実によかったりする。

人には結構「自分ルール」がある。誰にも迷惑をかけないものならば、やはりあった方が面白いと思う。
自分でもなぜそうするかわからないことが、意外ととても自分らしかったりもする。
きっと自覚している自分と、自覚していない自分の行動のどちらも実際には大差ないのだろう。

数えてみたら現在「寝かせている本」は4冊。いつ読みだすかはその時にならないと
自分でもわからないという不思議な「面白さ」。














# by slowlide850 | 2017-06-20 15:28 | book | Comments(0)

「食卓」のすすめ

b0131531_13504745.jpg
そもそも「食卓」という言葉の響きが好きです。
「食卓を囲む」と「ダイニングテーブルを囲む」では空気感がまるでちがう。
「食卓」は家族や一緒に住む住人たちの「食事の場」の意味がつよくて親密なイメージを抱かせてくれます。

私の「食卓」のイメージというと、ちょっと古いんですが小津安二郎映画で描かれる食卓。
家族が食卓を介して何気ない日常の会話をするシーン。
さながらに意味を持たない日常の会話の価値を演出していてグッときます。

そんなイメージをどこかに置きながらも、設計の際に気をつけているのは食卓自体の大きさと、
あまり大きな空間にポンっと配置せず、機能上問題ない程度にちょっと狭いかなくらいかなという空間に置くこと。
人が会話するためには、そのための空間サイズがあるので、そのサイズを崩さないようにしています。

それと自然光が食卓にあること。
朝昼晩、そこにどんな光を設けるかも大切なことでしょう。

それでも食卓の主役は、やっぱり美味しいご飯やお酒に会話でしょう。
「食卓」への空間づくりはあくまでもそのためのものです。

写真はある日の我が家の食卓シーンです。
今時分の休日は陽の明るい内に夕飯を取り、その後にゆっくりお酒を飲むのが幸せなので、早めの夕ご飯が常。
それにあわせて早めにお風呂に入り、身を清めて!?からのビールがたまりません。


# by slowlide850 | 2017-06-16 14:35 | architecture | Comments(0)

物干しはどこにしたものか

b0131531_10595428.jpg
設計はどこからはじめるのか?これは特に決めごとなんてありません。
にびいろの舎では一番最初に「場所」を決めたのは物干し場でした。

南側に隣家があるので、要望となる一階で陽が当たる場所は自ずと決まってくるからで。
その為、隣家の高さを測り太陽が当たる敷地位置を計測してから設計を始めました。
その後、物干し場の隣に洗濯機とガス乾燥機のある洗面脱衣所を配置して物干し場からの短い動線を
作ってから全体を構成していったので。どこからはじめたというと「物干し場」。
(写真の右手の障子を開けると洗濯物干しデッキに出られます)

さて我が家は自宅兼事務所で、出勤する妻と分担している家事の中で洗濯は私の担当。
洗濯機は1階で物干しは3階。この上り下りする動線はやはり不便。
なので乾燥機に頼っています。たたむのは2階のダイニングテーブル。
たたむのをサボると、とたんにリビングに「たたみ待ち」のランドリーバケットが並びだす・・・
なので、洗濯機のそばにユーティリティスペースがあって、たためたらやはり便利だなと思います。
リビングに洗濯物が入りこまずに生活できていいですし。
生活とはつくづくこうした繰り返す日々の積み重ね。
機能的でかつ、しっとりとした落ち着きのある空間の両立を模索し続けています。

現在ご相談いただいている計画でも物干し場がなくて困っているということで、
今回もはじまりは「物干し場」かもしれません。









# by slowlide850 | 2017-06-15 11:53 | architecture | Comments(0)

古道具、その行き先

b0131531_17584130.jpg

好きな本や言葉は何度も読み返してしまいます。
白井晟一の松濤美術館で行われた「古道具、その行き先」
五年前のことだけれど、白井晟一の世界と呼応するとても印象に残る展示でした。
その時の図録をよく読み返します。

ただなぜか会場で図録を買わず、その後旅行で訪れた長野は松本市の「LABORATORIO」というCAFEでコーヒーを
飲んでいる時に置いてあったこの図録の冒頭部を読んで、無くならぬうちにと慌てて買いました。

建築家というとみな、「まだ誰も見たことがない建築の創出」というような、
新しい価値観に魅かれる人種なのだと学生の頃は思っていました。
ただ次第に自分は竣工時の新しさや斬新さでなく、いずれは古くなる中で真価を発揮するようなものを作りたい
と思うようになりましたが、その影響の一つには、古道具の世界があると思います。
建築という道具も必ず、時間が経てば古道具の一種になる。
時間にあらがうよりは寄り添いたいと思うのは自然なことのように思います。
















# by slowlide850 | 2017-06-12 18:41 | book | Comments(0)

ハラミュージアムアーク

群馬の渋川市にあるハラミュージアムアーク・磯崎新設計。

こんなに見て回って疲れない美術館は訪れたことがないです。
半屋外空間の多い美術館とは、こんなにも気持ちがいいのかと思う。
作品保護の観点もあって、閉塞的な空間になりがちな美術館にあって、
この構成は楽しいし、つい長居してしまう。

しかし通常は「言説」を伴う磯崎さんの建築にあってここは趣がちがう。
単純幾何学と黒の世界。それにしても「黒」の力がすごい。
周囲の森との対比で、この「黒」が不思議な落ち着きをもたらしてくれる。
色の重要性を再確認する、とてもよい建築めぐりとなりました。

b0131531_12382419.jpg







# by slowlide850 | 2017-06-08 12:40 | architecture | Comments(0)

無題

にびいろの舎ではガス乾燥機を使っているのですが、エラーして動かないとのこと。
メーカーへの問い合わせで原因は、排出口の防虫網にほこりが溜まるためではないか。
ということで脚立と工具を持って出かける。
うっかり図面に防虫網付きと書いた手前、自分で直す。

b0131531_19110762.jpg






# by slowlide850 | 2017-06-06 18:55 | architecture | Comments(0)

光明

光がもたらす思い出が、私にはなぜかとても多い気がする。
小学生の頃のOHP(オーバーヘッドプロジェクタ)もその一つ。
暗くした室内で冷却ファンがまわり、排気される独特のにおいがよかった。
よく見ていると、光の中を舞っている埃が見えたりした。
自分が書いたシートが映し出されるローテク感も懐かしいし。
人前での発表の時だから、その緊張感とともに記憶が残っている。

そういうわけでかわからないけれど、透過する光を設計に取り入れています。
光といっても様々な種類があるから、光の扱い方には都度時間をかけて設計にあたっています。
いつも「光明」を見いだすのは楽しくも難しい作業。


b0131531_19405257.jpg
          上座の家のロフト空間







# by slowlide850 | 2017-06-02 20:00 | architecture | Comments(0)

Musee Tomo

展覧最終日前日。
篠田桃紅展を見に菊池寛実記念 智美術館へ初めて訪れる。
建築設計は坂倉設計事務所。ずいぶんとシャープな建物。
てっきり上階が展示スペースかと思ったら地下だった。えらく拍子抜けしてしまう。

104歳の美術家の個展となると「絵」の魅力、それ自体とはちがう。
表現活動に向き合っている「時間」というものまでこちらに響く。

b0131531_16073203.jpg




# by slowlide850 | 2017-05-30 16:26 | Comments(0)

生み出す手

花を生ける妻。
現場もそうなのだけれど、手を動かす人の姿はやはりいい。
料理人でも、職人さんでも何かを作り出す、生み出す手に惹かれる。
思わず写真を撮りたくなる。

b0131531_16373796.jpg




# by slowlide850 | 2017-05-28 16:54 | life | Comments(0)